← エピソード一覧へ戻る

/ 16分7秒

絶対に分かり合えない私たち《スキーマ①》 #61

広告会社の生業の中心はコミュニケーションです。コミュニケーションとは一体なんでしょうか。我々は一人一人全く違う世界観の中で生きているのに、どうやったらコミュニケーションなんてできるのでしょうか。今回はそんなコミュニケーションの深淵を覗いてみたいと思います。

文字起こし(自動生成)を読む

おはようございます。人間広告者回転します。ナオコさん。はい、我。々は今会話をしてるじゃない?ですか、してます。確かにしてますよね。キャッチボールしてます。会話は成立してますよね?してます。でもこのプロセスってめちゃくちゃ複雑じゃないですか?僕が僕固有の世界認識で導いた概念を。日本語という共通言語に無理やりを控えて発信し、それを直子さんが直子さんの世界認識で解釈して理解をしている。はい、逆もまた然り。

はい。複雑ですね。複雑です。ここで確実に言えること僕が頭で伝えたいと思った概念は、どんなに工夫しても 100% の形で、直子さんには絶対に伝わらないということです。うん。たとえこれ家族であってもソウルメイトであっても、どんなコミュニケーションモンスター同士であっても同じ?はい。このラジオもおそらくそうです。僕が言いたいことの半分ぐらいも、多分リスナーに伝わらないと思います。うん、これは人間の性質上仕方がない。

もちろん日本人は比較的同じ文化的背景を持っていることが多いのでは?いコミュニケーションの精度はそれなりに高い方ハイコンテキスト文化とかよく言いますよね。でそれ以上の 100% ということ絶対にありえないということです。まして文化的背景の違う相手例えば?宗教の異なる外国人にまでなると伝達率は半分もいかないかもしれないで、その理由は二つあって、一つは言葉っていうものがあまりにも不完全なツールだということで。

すなんと最大の発売だと見せかけて。あんなねゴミみたいなツールないんですよ。そこまで言いますか?思考を 100% 置き換えられる言語って?世界中見渡しても存在しないですよね?うん、必ずしも思考から生まれる概念とツールとしての言語は一対 1 で対応しているわけでもない。えはい。あ、どうぞ。と言いつつ、言葉で思考しますよね?言葉で思考していることもありますけど、言葉じゃないもので思考していることもありますよ。

絵とか?まだ見ぬ概念とかは、頭の中でモヤモヤっとこんなものっていう像だけは浮かんでいることもありますよ。うん。こんなことを伝えようっていう塊みたいなものがあって、口から発する時に初めて言葉になっ。て確かにどんな言葉で説明してもこれじゃないのにって思いながら選ぶこともありますもんねそ。う、そうそうでしょう。まあ、最近しきりに言語化能力のあるものがビジネスで叫ばれておりますけれども、これは基本的には言語化することっていうのが難しいから。

ちょっと気分が落ちました。僕はもっと落ちてます最初。からはいはい。で理由のもう一つここが今回の本題なんですけれど、もある程度使用する言葉が正確だったとしても、それを理解するための世界認識が一人一人異なっているわけです。うん。ここで言う世界認識とは、その個人が世界をどう解釈しているか?噛み砕くと知識とか。経験とかの違いで生まれる固有の価値観とか、脳の癖とか認知バイアスのことですよ。はい。僕とナアコさん絶対違いますよね?

違います?かなり違うと思いますし、だから戦争って終わらないんだなっていうとこまで今気分が落ちました今。日のキーワードなんですが、こういう風にして出来上がる。その当人固有の情報を処理するための思考の枠組みのことを認知心理学ではスキーマって言うんですよ。はい、聞いたこと多分。あります。あります音は音音っていうか言葉を聞いたことあります?なるほど。素晴らしい同じ a というインプットをしても、長子さんなら B がアウトプットされるけど、僕だったら C というアウトプットがされるみたいなことです。

例えば、デートのプランを考えるっていうインプットを僕と直子さんにすると、そのアウトプットは多分異なるはずなんですけど、何が出てきますか?ええ、デートですかデー。トですよ。やっぱドライブ。ドライブ。僕はもう断然映画デー。ト。そしてその後、ウイスキーのそろってるバーに行ってうんちくを語りまくる。そして嫌われる。2回目ないなと思いましたが。僕の人生はこ。れの繰り返。しです。女性にうんちくは本当にやめましょうね。

皆さん、あるいは僕が菜々子さんの誕生日会を企画したとして、最後までケーキが出てこなかったら?どう思いますか?そのパターンねってなります。あじゃ。あ、あるパターンなんだ。想定しているとパターンの一つなんだそれ?あ、そうなんだ男性苦手な人多いですよね。ケーキケーキ、歌わなきゃいけないみたいなのも込みで消すのを待つみたいなのとかも。本当そんな人いる?まあ、でもこれ。仮に誕生日にケーキはつきものだっていうスキーバーを持ってる人だったら、いつまでたってもケーキが出てこないよ。

ってなっちゃいますよね。はい、これもお互いのスキーマは異なっているからです。で、さらに個人じゃなくて、国単位のスキーマっていうのもあって、例えばなんですけど、服を着ているの?こう着ていると表現する対象物って基本的に服だけですよね。そうですね。確かにメガネを切る、化粧を切る、言わないですよ。ね布物だけです。ね布物。肌着とか?でも英語のウェアはどうですか?靴とか?時計とかメガネもそうですね。はい、帽子もはい、化粧も含まれるんですよ。

そうですねね。プロオンも全部含まれます。もんねプロオンもねうんプロオン発音良すぎて一緒に何やなと思いますけ?どすいませ。んはい、フッ。トオンですね。フットオンです。はい。リンキングした上でティーがアールになるパターンですね。はいわ。かんないですは?いでこれは日米の国民のスキーマの試合が表出した例の一つですよ。はいはい。他にもフランス人は蝶と蛾を区別する単語がありませ。んうん。なんでしたっけ?知ってるなんでしたっけ?

ああ。単語。出てこないください。パピヨンですいやそ。れだ。それはそれだ。はい、ありがとうございます。スッキリしました。はい。ということではい、今日のテーマなんですけど、分かり合えないから創造的な私たちというふうに題させていただきました。色っぽいタイトルですねそう。ですね。分かり合えないっていうのは厄介だけど。でも素晴らしいことでもあるんだよということを今日お伝えしたいで。参考文献は今井睦さんという方の何回説明しても伝わらないはなぜ起こるのかなんですけど、これ、今年のベストセラーです。

ちなみに素晴らしいはい。今井睦さんは認知心理学者で言語学者ですね。この本の要諦は人間同士って究極分かり合えるはずがないっていう。もう大前提に立った上で、それでも分かり合うためにはどうすればいいのかということをまあ論じているということです。で、これだけだと認知心理学の勉強になっちゃうんで。まあ、そこは人間広告者ですから。最後にマーケティングと広告の補助線を入れてみようかなというふうに思います。すなわち。

分かり合えない人との打ち合わせ、どうすれ?ばいいんだっけ?とかありますよね、あと。我々がターゲットにしている消費者って基本的に分かり合えない相手だというふうに定義できると思うんで、その人たちに向けた広告制作ってどうすればいいんだっけ?みたいなことですね。につなげていこうかなというふうに思いますはいさて本題に入るんですけども、そもそも分かったっていうのはどういう状況なんでしょうね?ひさしが直子さんにいろいろ説明します。

直子さんがわかったと言いました理。解した気になってい。るそうです。そうなんです。はい、理解した気になっているだけであって、本当に僕が言いたかったのことの 100% が伝わっているわけではないということですね。これまたあれ行きます。うん、何行きます?フォードの。フォードの名言名。言行きます。関係ないですよね?今、いやなんか何度も伝えてるのにわかったっていうのにちゃんとわかってくれてないと久さんに毎週感じさせるあの。

そうですね。テレワンのわか?るわからないじゃなくて、あの記憶力の失。礼しました。はい、ちょっと丁寧に言うと。わかったっていうのは、相手の言うことが本質的にわかりましたということではなくて、自分固有のスキーマの中で理解したということであり、実際にはわかってないってことですよ。スキーマが怖いのは、相手が理解してくれないことよりも、相手がわかったと言ったのに、実は全く理解をしていない場合、違う理解をしている場合、これがまさにスキーマの呪。

いあれと一緒ですね。でも、クイズ番組とかであわかったって言って答えて。外れっていうのがもうまさにですよねそうだ。ね、その通り。極端に言うと。で日々の生活とか、まあ特に仕事ってこれの連続じゃないですか?特にプロデューサーであるナオコさんからしてみれば内勤である。まあ、我々のような戦略プランナーとクリエイターにブリーフをするわけじゃないですか。はいでわかりましたって言ったのに、持ってきたアイディアがもう全く見当違いみたいなことは結構日常茶飯事じゃないですか?

逆に我々もブリーフを。クライアントから預かってインナーに向けてブリーフする時に質問されて答えられないだけわかってないなって思います。なるほど、トレーの対処もあるんです。後。ほどありがたいはい。もう一つわかったと言いつつ、本質的な理解を失い、もう一つのパターンがあって、仮に理解が 90% 正確だったとしても、相手のスキーマに照らせば優先順位が低くて後回し、あるいは忘れ去られるパターン。これも体験したことないですか?

めちゃめちゃあります。ですよね。はい、いや、早くやってくださいよって言うと、えっ、そんな早くやるべきことだったの大事なことなら、もっと早く言ってよみた。いな受発注登録とかでもありますよねう。んあるあ。る見積もり来て、えっ?みたいな。もう遅いけどみたい。なありま。す忘れてたっていう優先度の違いうん。でもだからといって前もってこれはすごく重要なんで、早めにすり合わせしましょうね。と言ったとしてもはいはいとは多分言うんだけれども、結局その相手のスキーマの中では優先順位が低いので、順番変わることはないんですようんだから、結局後回しにされる。

これもスキーマの呪いです。はい、怖いですねはい。あと、そもそもお互いのスキーマが違いすぎて、こちらの正論を受け付けないっていうパターンもあります。正しいことを言えばいいほど、相手が反応したり怒ったりするパターンですね。はい。これ、プランナーの僕は日常茶飯事です。でネタ本にあった例を引けば、地方創生に燃える移住者の話の例が出てくるんですよ。ちょっと読みますね。はいで a さんは移住した先で都会の効率的な考え方を持って、地域の課題解決のための新しいアイディアを提案したということです。

で、そのアイディアは客観的に見て、地域が抱える課題に対して十分な改善効果が見込めるものであったと。しかし、地元民からこのよそ者は全然わかっていないという反発を招いてしまった。とても感情的な反発で脊髄反応だったらしいんですけど。で話せばわかると信じていた a さんは地元民に何回も説明をしたと。しかし、a さんが地元民の理解を得られることはなかったで、地域に馴染めなかった a さんは結局転居することになりましたっていう悲しい事例が載ってるんですよ。

はいでも想像しうるというか、品質ケースですよね。よく品。質ケースです。これはスキーマの呪いの中でも最上級の呪いと言われるはい。集団のスキーマなんですよねうんで。本書では集団スキーマみたいなかかり方してなくて、神聖な価値観っていう風に書いてあるんですけど、要するにその土地とか家とか国の単位で長年守られてきたライフスタイルとか文化という意味ですね。で、個人のスキーマよりも集団のスキーマの方が全然強力で、どんなに不条理でも覆すことができないんです。

これでも。仕事においてもチーム単位のスキーもありますもんねは?いまさにその話を今からしようかなと思っておりまして。はい、僕の例で言うとはい社内の異なる文化の部署との交渉とか、異なる文化を持つクライアントへの提案など、ここで集団のスキーマの呪い、これがたびたび壁になっちゃうんですよ。やっぱり組織にそれぞれにおいて信ずるものが違うっていう感じですね。でも、そんな当たり前なんですよ。むしろ僕はそのすれ違いを楽しむタイプ。

急に魅力度がぐっと。すれ違った時にこそ、ああ、僕の能力を活かせるなああ、これ僕のごちそうだなって思うタイプです。はいだって当たり前だけど、広告代理店と物を売ってるメーカーで、価値観が一緒なんてことありえないじゃないで。すか、そうですね、うん。だから早めにそれを見つけてどう埋め合わせるかっていう挑戦をするっていうのが僕にかさられた。多分、仕事なんじゃないかと思って、僕は楽しんでます。根深いのは、国家のイデオロギーとか宗教レベルにおける集団スキーマですね。

国連総会みたいなことですよね?国連総会ってなんで?すかいや、なんかあのそれぞれの利害関係によって満場一致でが難しいくて戦。国の話はい。戦争が終えられなかったりとか、新しい戦争始まったりするじゃないですか。それがもう本当イデオロギーもそうだし、利害関係もそうだし、なんかどっちが被害者加害者みたいな概念がなんだろう?白黒つけられない状況だなっていうのの縮図みたいな。そうなんですよ。どっちが正しいか、どっちが悪いかっていうことは一概に判断できないことが多いんですよ。

往々にして。で未だにロシアウクライナを攻撃して、イスラエルはガザを攻撃してますよね。でも、ロシアには残念ながらロシアの論理ってものがあるんですよ。で、ウクライナにもウクライナの論理がある。なんとなく世界はウクライナを支持する。しまあ当然侵攻された側だからそうするけれども、ロシアのロジックも我々は理解しておかなきゃいけないんです。よ、実はみ。たいなことはあります。他の例を挙げると、アメリカの大問題として今、人工中絶を認めるかどうかで世論が 2分されているのをご存知ですよね。

これ大統領選の争点にもなってます。でも、ほとんどの人は合理的な判断でどちらかの派閥についているわけではないんですよ。自分の文化圏にあるべき論で反応していて、もっともらしい理屈は後付けしているに過ぎないわけですね。まあ宗教だったり。そうです。宗教だったりも。うなんとなくの嫌悪感ですよね。そうなんですそ。れなんです。なんとなくの嫌悪感って何かっていうとスキーマなん?ですよ、はい。しかも悪いことにお互いが自分こそが正論正義だと思い込んでるっていうことなんで、どう説得を試みても相手が覆るはずがないっていうことになります。

ちょっとレベル感違いますけど、日本にも同じようなことはあって、例えば選択的夫婦別姓制度はい。これ完全に集団スキーマの対決の代表例ですよね。日本においてはね、はっきり言えば単なる好き嫌いでしかないことを。屁理屈をこねて良し悪しで説明する時、これかなり要注意ですよ。ディベートスタイルだそう。はいちゃんと理屈があって、正論でどちらも正しいよねみたいな話だったら、まあまあいいでしょうと。でも深ぼっていくと、それってあなたの単なる好き嫌いから始まってますよね。

みたいなこともあるわけですよね。それがスキーマですね。よっぽど議論をせずに俺、それ気に食わねえなって感情むき出しで言ってもらった方が助かります。うんあ、この人は好き嫌いで言ってるんだってことがわかるからで。これらの例から見ても、相手のスキーマに対して説得すればいつかわかってくれるとか、あるいは合理的な方が最終的に勝つみたいなのは、お花畑もいいところなわけですよ。じゃあどうすればいいんですか?っていう話なんですが。

武力に訴えるそうですそ。うです。来週にします。皆さんも 1週間落ち込みながら考えてくださ。い武力にだけは訴えないでください。失礼します。よろしければ、ポッドキャストのフォローや高評価、それにエックスのフォローもお願いします。では、本日もお仕事お疲れ様でした。またね。

この文字起こしはSpotifyの自動生成によるものです。固有名詞の誤変換を含む場合があります。